口腔外科医のお役立ちコラム Useful Columns
60代なのに口の中は20代患者様が読んで役立つプチ情報
肌年齢という言葉や血管年齢などという言葉があるように人は、実際の年齢よりも若々しく健康で美しくありたいと願います。
昭和の時代は80歳で歯が全くない総入れ歯の患者さんが沢山おられました。歯学部の中にも総入れ歯科と言う科目が一つの分野として成り立っていたぐらいです。
今は80歳で20本以上の歯があるという歯科医師会が推奨した8020運動がいくらかの地域によっては達成されています。すなわち80歳で20本以上の歯がある方が増えているということです。
私のクリニックには、60歳代で口の中の状態が20代の方がたくさんおられます。もしかしたら歯科医師でもわからないかもしれません。60台で口の中は20代、70台で口の中は30代…これを伴に目指しましょう。
口の中の年齢が若いことにはもう一つの大きなメリットがあります。
介護をしたり介護に関わったりした人は「誤嚥」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
食べ物を飲み込むことを嚥下と言いますが飲み込んだものが食道に入らず誤って気道に入ってむせたり場合によってはそのことが原因で誤嚥性肺炎と言って肺炎を起こすこともあります。
口の中の状態を若く保つことはこの誤嚥防止にもつながる大切なことなのです。
口年齢を若くキープしましょう。
そのために歯科医師と歯科衛生士さんが最大限の協力をします。