東京銀座シンタニ歯科口腔外科クリニック

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Glossary Odontogenic Cervical Lymphadenitis

頸部リンパ節炎

頸部のリンパ節が痛みを伴ったり伴わなかったりして腫れる病気です。

首のリンパ節が腫れたら以下のような病気を疑います。

早めに診察を受けて診断、治療を行いましょう!

急性リンパ節炎

顎・口腔領域の急性炎症に続発する所属リンパ節の感染症。オトガイ下、顎下、深頸リンパ節に多くみられる。

臨床所見

全身症状

発熱・倦怠感

局所症状

腫脹部の強度自発痛・嚥下痛・頚部運動障害・皮膚の発赤・熱感・緊張感・圧痛および症状の憎悪によるリンパ節膿瘍の形成

診断

血液検査

白血球数の増加と左方移動、CRP値の上昇、赤沈(赤血球沈降高速度)の促進

治療

治療

抗菌薬・抗炎症薬の投与、対症療法としての消炎鎮痛薬の投与、全身症状が著明であれば安静必要に応じて外科的消炎療法(切開・排膿)

伝染性単核球症

原因

原因

Epstein-Barrウイルス(EBV)の感染

病態

病態

発熱、全身性リンパ節腫脹、末梢血における異型リンパ球増加を主徴とする腺熱症候群。小児期の感染はほとんど不顕性感染で発感染すると本症となる。

症状

症状

微熱から高熱までの発熱と咽頭痛が特徴。数日して全身のリンパ節の腫脹をきたす。顎下部・頚部リンパ節腫脹は必発。ポールバンネル反応陽性、抗EBV抗体の上昇などを認める。

リンパ節の症状

リンパ節の症状

弾性軟、圧痛あり、化膿はしない、脾腫を認める。リンパ球、異型リンパ球の増加。

治療

治療

対症療法(解熱鎮痛薬)で自然治癒する。二次感染予防として抗菌薬を投与。

その他

麻疹

過形成上皮内の浮腫および空胞化に基づく上皮の肥厚と粘膜下層における軽度の炎症細胞浸潤を認めるが 、基底細胞層には変化がない。

風疹

風疹ウィルスによる感染。小児に多く発症する。

水痘・帯状疱疹

Varicella-zoster ウィルスによる感染。

野兎病

野兎病菌による感染。野兎を半生で食べたり、料理中に目や傷口等から菌が入ることにより感染する。野兎のダニに刺されて感染することもある。

ネコひっかき病(CAT SCRATCH DISEASE)

Bartonella henselae菌による感染。ネコに引っかかれる、咬まれる、感染ノミに刺されるなどの後に発症。15歳以下に多く、7~12月に多い。

川崎病

1967年(昭和42年)日赤医療センター小児科川崎富作先生が発見。

原因

不明。

病態

4歳以下の乳幼児にみられる、血管炎の一種。冠動脈炎から冠動脈瘤(約10日)が形成され、急性心筋梗塞で突然死を起こすことがある。ほとんどが治癒するが、重篤な後遺症を残すことがある。

診断

主症状6つのうち5つ以上の症状を持つもの。または、4つの症状を持つもののうち、経過中に冠状動脈瘤が確認されたもの。

症状

①5日以上続く38℃以上の高熱、②手足の紅斑と硬性浮腫、③両側眼球結膜の充血、④口唇の発赤といちご舌、⑤不定形発疹、⑥頚部リンパ節の腫脹。その他には消化器症状、神経症状、関節症状など。

治療

アスピリンの服用とγグロブリンの投与。

慢性リンパ節炎

非特異性炎

病態

顎、口腔領域の急性感染症としてのリンパ節炎から移行する場合と、う歯、歯周炎などの慢性炎症を原因としてリンパ節が持続的な刺激を受けリンパ節炎として腫大する場合がある。

臨床所見

自覚症状はほとんどない。リンパ節は炎症性反応後線維化するため、可動性、弾性硬、示指頭大、軽い圧痛を認める。

特異性炎

特異な結節状の肉芽組織を形成する型の炎症。一定の病原体の感染に対して特異な肉芽腫の組織所見を示すため、その組織所見から病名を推察できることがある。結核症、梅毒、ハンセン病など。

治療法

薬物療法による病原菌の除去。

結核性リンパ節炎

原因

Mycobacterium tuberuculosisの感染。

症状

肺門部、頸部、腋窩部などのリンパ節にみられる。頸部リンパ節結核は多くは両側性で、初期は豆粒大の孤立性であるが次第に癒合して鳩卵大の腫瘤を形成し、皮膚に癒着することもある。病理組織学的に多数の結核結節が認められ、その中心部に乾酪巣を呈する。

診断

ツベルクリン反応、胸部X線写真、CT、病理組織検査。

治療

イソニアジド(INH)、リファンピシン(RIF)、ピラジナミド(PZA)、エタンブトール(EMB)、ストレプトマイシン(SM)以上の4剤を用いたDOTS(Directly Observed Therapy直接監視下服薬)。

梅毒性リンパ節炎

原因

Treponema pallidumによる感染。

症状

第1期に感染部位の所属リンパ節の無痛性腫脹をきたす。

第1期(3週~3か月)

初期硬結(Treponemaの進入局所)、硬性下疳(初期硬結が 潰瘍化したもの)、無痛性横痃(鼠径リンパ節の炎症性腫脹)。

第2期(3か月~3年)

バラ疹、扁平コンジローム、脱毛後期。

第3期(3年~10年)

ゴム腫(ゴム様の弾性度を有する腫瘍)

第4期(10年~)

進行麻痺、脊髄瘻、大動脈瘤。

治療

ペニシリンの投与。

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