東京銀座シンタニ歯科口腔外科クリニック

24時間受付 診療予約

tel03-3538-8148

お知らせ一覧

Glossary Schwannomas

口底部に発症した神経鞘腫

神経鞘腫はSchwann細胞の増殖と膠原線維性基質からなる良性腫瘍であり、好発部位は四肢の屈側、頭頸部(頭蓋内、頸部)で、口腔領域の発症は少ないと報告されている。

口腔領域では舌にもっとも多く、口底部に発症することはまれである。

症例

症例は60歳の女性で、左側口底部の腫脹を主訴に受診した。

術前

左側口底部に35×30mm大の被覆粘膜は正常色で、びらん・潰瘍ない、境界明瞭な無痛性腫瘤を認めた。舌の知覚・運動障害は認めなかったが、左側舌下小丘からの唾液流出障害を認めた。

術前の画像所見です。

術前の画像所見

造影CTの所見では、左側舌下隙に、厚い被膜様所見を有する筋とほぼ同様のdensityを呈する26.4×15.5×19.2mm大の内部が不均一な腫瘤性病変を認めMRIの所見では、腫瘤性病変は、T1強調像で低信号域、T2強調像で比較的強い高信号域を呈する内部は不均一名所見を示しました。

術中所見

口底部腫瘍摘出術を施行した所見では腫瘍は黄白色を呈しており、腫瘤内部を横断するかの様に舌神経終末枝が癒着していました。終末枝であること、再発のリスクがあることより、神経を切断し、腫瘤を摘出しました。

病理所見

病理組織学的検査にて紡錘形の細胞が密に柵状をなしているAntoni A型の像を呈する部分および腫瘍細胞が不規則に配列し、粘液の沈着を認めるAntoni Bの像を呈する部分が観察され、神経鞘腫Antoni A,B混合型と診断しました。

For your visit

Nearest station

  • 銀座一丁目駅(有楽町線)9番出口 徒歩1分
  • 銀座駅(地下鉄各線)A13番出口 徒歩3分
  • 京橋駅(銀座線)2番出口 徒歩3分
  • 宝町駅(都営浅草線)A3番出口 徒歩5分
  • 有楽町駅(JR)京橋口 徒歩5分