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歯を残す再生治療 Tooth Preserving Regenerative Therapy

2 重度歯周病や根尖病巣でも
抜歯を回避し歯を残す

重度歯周病や根尖病巣でも抜歯を回避し歯を残す

口他院で抜歯しないといけないと言われても、歯を抜かずに歯を保つ方法があります。

それが、新谷メソッド歯周再生治療と新谷メソッド歯根端切除術です。

歯を抜く原因とその対策

抜歯の適応に関して

抜歯の適応に関しては以下のように考える施設が標準的です。

適応 1

う蝕や歯髄炎、歯周病の進行
う蝕や歯髄炎、歯周病がきわめて進行し、あるいは治療効果が期待できない根尖病巣を持つため、歯の保存が不可能となる場合
適応 2

横に生えている親知らず
親知らずが横に生えるなど、隣接歯や歯周組織に悪影響を与える場合
適応 3

歯性感染症などの原因歯
歯性感染症や歯原性嚢胞、歯原性腫瘍の原因歯となっている場合
適応 4

歯を適切に治すとき
矯正や被せ物など歯を適切に治すために必要な場合
適応 5

治療の妨げとなる歯
顎骨骨折や上顎骨骨折において、治療の妨げとなる歯
適応 6

悪性腫瘍に関連する歯
悪性腫瘍を刺激する歯

この適応の中で重度歯周病は、歯周再生医療で保存が可能な場合があります。

それは、治療効果が期待できない根尖病巣に関しても従来の根管治療に新谷メソッドの歯根端切除術を応用することで従来、歯が保てないと言われた歯を残すことができるようになってきました。

歯を残す再生治療症例の一例

症例１（出血などの症例画像あり）

STEP.01

第1小臼歯の根尖部から排膿があり、CTを取ると同部の骨が吸収し歯根と治療の材料が骨から突出しているのがわかります。

STEP.02

歯肉を切開して粘膜骨膜弁を作成すると第1小臼歯の根尖部が骨より突出し根管治療の材料が歯から突出しているのがわかります。

STEP.03

根尖の病変と第1小臼歯の根尖の病的部分を切除し、ビタミンを塗布する所見。

STEP.04

病巣摘出部への光滅菌を行っている。これにより、細胞が死滅し病巣の再発が防げる。

STEP.05

根尖に対して永続的な滅菌処理をするための特殊滅菌を施した所見。

STEP.06

根尖に対して永続的な滅菌処理をするための特殊滅菌を施した所見。
症例２（出血などの症例画像あり）

STEP.01

3次元CTにおいて側切歯と犬歯の根尖部に骨欠損を認めます。

STEP.02

実際に粘膜骨膜弁を作成して本展すると犬歯の根尖部に皮質骨の欠損を認めます。

STEP.03

側切歯と犬歯の根尖部病巣を除去して、歯根の病的な先端を切除したところです。

STEP.04

病巣に潜んでいる細菌をビタミンBと光滅菌法によって完全に滅菌する。
症例３（出血などの症例画像あり）

STEP.01

上顎第一大臼歯の根尖に病巣があり、他院で抜歯するしかないと言われた症例。

STEP.02

確かに歯根端切除は難しく、上顎洞に対する配慮が必要である。

STEP.03

粘膜骨膜弁を作成すると病巣の一部が骨を溶かして露出しているのが観察できる。

STEP.04

原因である歯根先端を摘出して病巣を掻把し滅菌する。

STEP.05

粘膜骨膜弁を作成すると病巣の一部が骨を溶かして露出しているのが観察できる。

STEP.06

縫合し治療を終える。
症例４（出血などの症例画像あり）

STEP.01

歯の根尖付近の骨が病巣により吸収されており、他院で抜歯しか方法がないと言われた症例。

STEP.02

確かに根尖病巣も大きく歯の保存は無理のように見える。

STEP.03

病的な歯の根尖切除と徹底した掻把、光滅菌、特殊な滅菌と。

STEP.04

再生医療を駆使して、歯の温存に成功している。
症例５（出血などの症例画像あり）

STEP.01

上顎側切歯部の歯根嚢胞（根尖性の病巣）保存できないと他院で言われた症例。

STEP.02

歯肉を切開して粘膜骨膜弁を作成すると根尖の病巣を観察できる。

STEP.03

上顎側切歯部の歯根嚢胞を摘出し、病的な感染巣を摘出し掻把した。

STEP.04

病的な根尖も除去して歯は温存できた。