東京銀座シンタニ歯科口腔外科クリニック

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Orthodontics

歯並びを改善する矯正歯科治療

06 きれいな歯並びにする
歯列矯正歯科

歯並びを改善する矯正歯科

歯並びが悪い(不正咬合)と見た目だけでなく、虫歯や歯周病になりやすい原因、滑舌が悪かったり、不正咬合による頭痛の原因など身体に様々な影響を与えることもあり、歯並びを改善するとでこれらの様々な悪影響が改善することもあります。

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不正咬合による主な悪影響

不正咬合による主な悪影響

  • 食べ物をうまく噛めない(咀嚼機能障害)
  • 食べ物をよくかみ砕けず、胃腸などの消化器に負担がかかる
  • 歯が磨きにくいため虫歯になりやすく、口臭の原因にもなる
  • 歯槽膿漏(歯周病)になりやすい
  • アゴをつなぐ顎関節に負担がかかり、顎関節症になりやすい
  • 咀嚼筋の発達に影響を与え、筋力バランスが崩れて姿勢も悪くなる
  • 言葉がはっきりとしない(発音障害)
  • 視力低下の原因になるといわれ、学力や運動能力の低下を招きやすい
  • 外見の悪さから劣等感におちいる(心理的障害)

歯列矯正歯科について

歯列矯正歯科について

歯列矯正歯科は、歯並びを整える治療ですが見た目を綺麗にするだけでなく、歯並びを整え、噛み合わせを良くすることで、歯周病や虫歯にかかりにくい口と歯のケアをしやすくなるという意味があります。

矯正を行うクリニックを選ぶときに
何に注意すればよいのでしょうか?
  • 矯正治療は他の治療と異なり、費用も時間もかかります。治療期間が長く、途中で治療を諦めたくなることもあります。患者様に寄り添うことを第一に考え最後までモチベーションを持って、治療に挑むドクターを選ぶことが大切です。そのために患者様の話をよく聞き、患者様の目指す口と歯の健康の姿を実現していきます。
  • 最適な治療計画の立案のために、診査・診断に時間をかけ、十分な情報を取得した上で、患者さんに負担のない治療方法を提案できるようにしています。
  • きめ細かいハイレベルな矯正治療のために当クリニックでは正しい噛み合わせを追求するために、見た目の歯並びだけではなく、機能性や健康面も考慮した矯正治療を行います。
  • 矯正治療では、噛み合わせが変化することから、顎関節に症状が出ることがあります。最終的なかみ合わせとともに顎関節に対する配慮する治療を心がけています。
専門の矯正歯科ではなく一般歯科クリニックで矯正治療を行うメリット

矯正専門医院では、基本的に虫歯や歯周病など一般歯科治療を行っていない場合が多く、矯正治療前や矯正治療の途中で虫歯や歯周病の治療や予防が必要になった場合は、他の一般歯科医院に行かなくてはなりません。それは患者様にとって、不便なことですし、また、虫歯発見時に素早い対応ができない不自由さがあります。

当クリニックでは、虫歯や歯周病治療や後述する親知らずの抜歯などを含めた患者様のお口を総合的な判断にて治療計画を立てさせていただきます。

矯正医の鈴木一史先生による治療

鈴木一史先生は当クリニックの院長 新谷 悟が絶大な信頼のもと、当クリニックの患者さんの矯正治療をお願いしている矯正医です。10年以上にわたり大学病院、矯正歯科治療専門クリニック勤務を通じ、数多くの矯正治療の経験を積んでおります。

矯正治療の成功するポイント

矯正治療を成功させる条件は、矯正治療を行う歯科医師の矯正治療の実績、技術力が重要ですが、それだけで、よい矯正治療ができるわけではありません。

矯正治療は、他の治療と異なり矯正器具を取り付けるので、普段の生活の中でも虫歯、歯周病になるリスクが高くなります。矯正治療で歯並びが綺麗になっても、虫歯だらけになってしまっては、見た目も悪くなり、歯を失う原因にもなりますので本末転倒です。また、虫歯、歯周病になることで、治療期間も伸びて、治療費も増えてしまします。

したがって、矯正治療は歯並びを整えるだけを考えるのではなく、将来に渡って、歯並び、かみ合わせ、そして健康的なお口を維持することが「矯正治療の成功」だと考えています。

当クリニックでは、セファロ・CT分析など、患者様のお口の状態を詳しく情報収集し、細かく分析しています。ここまで細かく分析を行うことで、総合的な診断を可能にし、長期的な観点で患者様にとっての最適な治療を提供することができています。

歯並びに関してのあなたのお口の悩みは?

矯正治療を成功させる条件は、矯正治療を行う歯科医師の矯正治療の実績、技術力が重要ですが、それだけで、よい矯正治療ができるわけではありません。

矯正治療は、他の治療と異なり矯正器具を取り付けるので、普段の生活の中でも虫歯、歯周病になるリスクが高くなります。矯正治療で歯並びが綺麗になっても、虫歯だらけになってしまっては、見た目も悪くなり、歯を失う原因にもなりますので本末転倒です。また、虫歯、歯周病になることで、治療期間も伸びて、治療費も増えてしまします。

したがって、矯正治療は歯並びを整えるだけを考えるのではなく、将来に渡って、歯並び、かみ合わせ、そして健康的なお口を維持することが「矯正治療の成功」だと考えています。

当クリニックでは、セファロ・CT分析など、患者様のお口の状態を詳しく情報収集し、細かく分析しています。ここまで細かく分析を行うことで、総合的な診断を可能にし、長期的な観点で患者様にとっての最適な治療を提供することができています。

不正咬合の種類

叢生(ガタガタ)

叢生(ガタガタ)

歯がきれいに並んでいない状態を叢生といいます。歯磨きがしづらいため、虫歯になるリスクが高い状態と言えます。

あごと歯の大きさの不調和が原因なことがほとんどなので、小児矯正ではあごの横幅を大きく必要に応じて成長させることを試みます。永久歯の矯正治療では叢生の程度によって抜歯が必要かを判断します。

空隙歯列(すきっ歯)

空隙歯列(すきっ歯)

歯と歯の間が空いている状態のことで、空隙歯列ともいいます。

  • 顎と歯の大きさの不調和によるもの
  • 骨の中に余分な歯(過剰埋伏歯)がある
  • 元々歯の数が通常よりも少ない(先天欠如歯)
  • 舌の癖(タングスラスト)

などが原因として考えられ、治療する場合は原因が何であるかを考える必要があります。健康上の問題はそれほどありませんが、審美的に影響が大きいため気になる方には治療をお勧めします。

上顎前突(出っ歯)

上顎前突(出っ歯)

相対的に上の前歯が前に大きく出ている状態のことで、上顎前突ともいいます。歯が前に飛び出ているため外傷のリスクが増大すると言われています。

骨格的な問題が影響していることも多く、その場合小児矯正で成長のコントロールを試みます。永久歯の矯正治療では上の前歯を後方に移動させて治療するため、小臼歯の抜歯が必要になることが多いです。

下顎前突(受け口)

下顎前突(受け口)

下あごの歯が上あごの歯よりも外側に萌出している状態で、反対咬合や下顎前突とも言われます。開咬と同様に奥歯の負担が大きい状態となります。

小児期の反対咬合は正常な顎の成長を阻害するため、治療が必要です。永久歯の矯正治療では骨格的な要因が関係していると思われる場合は、顎の成長が終了してから治療を行います。

過蓋咬合(咬み合わせが深い)

過蓋咬合(咬み合わせが深い)

上下の歯の重なりが大きく、下の歯があまり見えない状態をいいます。下の歯が上顎の歯茎に食い込んで痛みが生じることがあり、長期的には顎関節症のリスクを増大させるといわれています。

開咬(前歯で咬めない)

開咬(前歯で咬めない)

咬合した時に上下の前歯の重なりが無く、隙き間がある状態をいいます。噛む力を前歯で負担することがないため、奥歯が負担過多となることで将来歯を失うリスクが高い咬み合わせと言えます。

舌の癖が原因の場合は小児矯正が有効ですが、骨格的な要因が関係している場合は永久歯の矯正治療が必要です。一見、歯並びはそれほど悪く見えないこともありますが、前歯の角度に原因がある場合は抜歯が必要になります。

歯列矯正歯科のメリット・デメリット

歯列矯正歯科のメリット

  • Merit 1
    噛み合わせが良くなる
    歯列矯正の最終的な目的は、噛み合わせを良くすることです。噛み合わせが良くなると、食べ物をよく噛めるようになり、胃や腸への負担が減ります。また、歯みがきの際の磨き残しも減るため、虫歯や歯周病になりにくくなります。
  • Merit 2
    口元が綺麗になる
    歯並びが整うことで、口元が綺麗になります。口元が綺麗になることで、今まで口元にコンプレックスを感じていた方も思いっきり笑うことができるようになります。心身ともに健康になり、生活の質(クオリティー・オブ・ライフ)を高めることができます。またお子さまの場合、心が健康になることで、成長にも良い影響を与えることができるでしょう。
  • Merit 3
    滑舌が良くなる
    歯並びが悪くなると、口の周りの筋肉や舌の使い方が不適切になりがちです。そのため、症例によっては歯並びによって滑舌に悪影響を及ぼすケースがあります。当クリニックでは歯列矯正の際、歯並びに影響を及ぼす悪い癖などの改善トレーニングを行いますので、結果として滑舌が良くなる傾向があります。
  • Merit 4
    お口の健康を維持しやすくなる
    歯並びが綺麗だと、歯みがきがしやすくなります。歯並びの悪い方は分かると思うのですが、歯によっては歯ブラシがうまく届かず、いつも歯垢が溜まってしまう箇所があると思います。しかし歯がすべてキレイに並ぶと、歯ブラシも満遍なく届くようになり、虫歯や歯周病の予防につながります。特に歯周病は、様々な全身疾患に影響が及ぶとされており、お口の健康を通じて、全身の健康を守ることができます。
  • Merit 5
    小児矯正は成長に良い
    乳歯の時から、歯並びを整えておくと永久歯の歯並びも綺麗になりやすいです。歯並びを綺麗にするために顎の発育も重要な要素ですので、お子さんの歯並びが気になる場合は、お気軽にご相談ください。また乳歯の時から、歯医者へ定期的に通いに、歯医者嫌いにならない様に、親子で歯医者へ通うことから始めることをお勧めします。

歯列矯正歯科のデメリット

  • 歯磨きがわるい場は、虫歯や歯肉炎が進行することがあります。
  • 顎関節が弱い方の場合、関節異常が出ることがあります。矯正治療中、顎の関節に音がする、痛くなる、口が開きにくくなる、といったような症状が出る場合があります。その場合は顎関節症の治療をすることがあります。
  • 長期の矯正治療により歯根吸収が生じる恐れがあります。
  • 歯肉や歯槽骨が多少やせることがあります。そのため、術前の状態より歯肉が退縮し、隙間ができることがあります。
  • 体質により金属アレルギーを引き起こす事があります。
  • 治療後、知覚過敏や痛みなどが出たり、吸収された骨が再生しなくなることがあります。
  • 矯正治療終了後、親知らずが生えてくることや、保定が十分でない、そのほかの原因で歯並びが悪くなることがあります。
  • 矯正開始後、矯正器具(ワイヤーなど)の装着時ならびに交換時に痛みを生じる場合があります。
  • 矯正器具(ワイヤーなど)で、口内炎を生じることがあります。

矯正歯科の診査・診断・治療の流れ

診査・診断の流れ

  1. STEP 1

    カウンセリング
    現在の痛みの具合や日常生活を送る上で不便に感じていること、そして生活習慣や食習慣などをお伺いいたします。また、治療法にご希望がある場合はそのことについてもお伺いいたします。
  2. STEP 2

    レントゲン・写真撮影
    お口の中、歯の全体像の撮影を行います。
    撮影した写真は患者さんもご覧いただけますので、治療前の状態が客観的に分かります。治療後の写真と比べることで、どのような治療を施したかが分かりやすくなります。パノラマレントゲンで歯の全体像を撮影し診断の精度を高めています。
  3. STEP 3

    模型診査・歯の型取り
    この診査では歯型をとり、上あごの位置を記録し、噛み合わせの記録をして、模型上で問題点を分析します。
  4. STEP 4

    セファロ・CT分析
    当クリニックでは骨格診断を行う際、セファログラムレントゲンという「頭部X線規格写真」と歯科用CTの撮影しています。顎の大きさや形、歯の角度、咬み合わせの位置関係、口元のバランスなどを詳しく診査することで潜在的に存在する、歯を失うリスクを診査します。
  5. STEP 5

    診断
    当クリニックでは歯を崩壊させる力と炎症を可能な限り読み解き、病態分析を行うことで、その時間軸の中で生体が『適応』か『崩壊』にむかっているのか総合的に診断し治療介入の是非を決定致します。

治療の流れ

診査・診断・治療計画。すべてはここから。最適な治療計画の立案のために、時間をかけて行います。

  1. STEP 1

    相談・検査
    歯型やCT分析を行い、歯並びの状態を確認します。
  2. STEP 2

    検査結果の説明
    診断結果をふまえて、最善の治療方針をご説明します。
  3. STEP 3

    治療開始
    矯正装置を装着します。
  4. STEP 4

    保定
    矯正治療終了後に装置を外します。きれいな歯を維持するために、保定装置をつけます。
  5. STEP 5

    治療終了
    歯並びが安定したことを確認して、保定装置を外します。これで、矯正治療の終了となります。

Topics in Orthodontics

抜歯と矯正治療

抜歯と矯正治療

矯正治療に際して、抜歯が必要と聞きます。できることなら歯を抜きたくないので不安です。矯正治療では必ず抜歯が必要なのですか?という声を患者さんから聞くことがあります。

この答えとしては、矯正治療に抜歯が必ずしも必要というわけではありませんが、顎の大きさに対して歯の大きさが大きく、歯が患者さんの顎にきちんと並びきらないなどの症状によっては抜歯をすることで効果的に治療をするできることがあります。

歯の矯正治療は矯正器具によって歯を徐々に移動させます。移動させるためには、ある程度、歯の大きさに対して顎にスペースがなければなりません。ところが、患者さんの中には顎が小さい方、また逆に顎に対して歯が大きい方もいます。こういった場合、抜歯を選択することも珍しくありませんし、抜歯を行った方が理想的な歯並びを実現できる場合が多くあります。

その他、口元が強く突出しており、歯の前突を後退させなければならないときにも抜歯を考えていきます。この場合、抜歯するのは前から4番目の第一小臼歯を抜歯することが一般的ですが、虫歯などや、歯周病などで長期に保存できないと判断した歯を抜歯する場合もあります。

親知らずと矯正治療

親知らずと矯正治療

先述した抜歯が矯正治療において必要な場合に、「親知らず」を利用する方法もあります。

「親知らず」は成人する頃に生えてくる8番目の歯ですが、あごの小さな現代人にとってはトラブルの元にもなる歯で、顎の中に納まりきらずに、斜めに生えてきたり、真横に前の第2大臼歯を押すように生えてくる場合もあります。

この親知らずを抜いた後にできたスペースに歯を移動させていき、歯を整列させるのが親知らずを利用した矯正治療です。健康な歯を抜歯するのではないので、一般的な「矯正治療のための抜歯」とは少し意味合いが異なり、「非抜歯による矯正治療」を推奨している歯科医院でも「親知らず抜歯」は行う場合があります。

親知らずと歯並び

親知らずと歯並びは深く関係しています。

子供のころに矯正治療して歯並びがきれいになった後、大人になってから歯並びが悪くなったと相談を受ける場合「親知らず」が原因になっていることもあります。

親知らずは10代後半から20代前半に生えてくる(歯として根ができ完成する)第3大臼歯です。現代人は顎が小さくなってきているので、親知らずの生えるスペースが不足して歯が斜めや横向き生えてくることが多く、斜めや横向きに前の歯を押すように生えてこようとしますので歯並びが崩れてしまいます。

中学生・高校生で矯正治療が終了した方で、その後、歯並びが悪くなってきた方

親知らずと歯並び

矯正治療が終わってから歯並びが悪くなってきた方で、親知らずが原因の方は、残念ながら歯並びが悪くなった後で親知らずを抜いても歯並びは元にもどりません。

親知らずが原因であるかどうかは、レントゲン検査で親知らずの状態を知ることで簡単にわかります。

中学生、高校生で矯正治療を終了した患者さんで、成人する頃以降に歯並びが悪くなってきたと感じる方は、親知らずの抜歯と歯並びの調整が必要と言えるでしょう。

顎関節症と矯正治療

はじめに

『顎関節症で歯並びが原因と言われ、矯正治療が必要であると矯正治療を行ったのに、顎関節症が治らない』
『歯並びをきれいにするために矯正治療を行った後にそれまで問題なかった顎の関節に音が鳴ったり、痛みが出たり、口があかないなどの顎関節症の症状が出てきました。歯並びがきれいなのにどうして顎が痛くなるの?』

など、矯正治療と顎関節症の悩みを訴えられる方がおられます。

歯並びがよい≠よいかみ合わせ≠顎関節症の原因

歯並びがいいから、かみ合わせがいいとは限らないのです。歯並びはいいけど、かみ合わせはよくないという人はめずらしくありません。顎関節症はかみ合わせの低い方に起こりやすいことがわかっています。

矯正治療は歯をきれいに並べるためのコントロール:水平的コントロールは得意ですが、かみ合わせの高さのコントロール:垂直的コントロールはあまり得意ではありません。歯列矯正に入る前には、咬み合わせのチェックなどを行い、顎関節症の症状がないか、矯正治療によって顎に負担がかからないかなどをチェックして、垂直的なコントロールも考慮しながら治療計画を立てていきます。

顎関節症とは

顎関節症は、顎関節やあごを動かしている咀嚼筋の痛み、顎関節雑音、開口障害あるいは顎運動異常を主要症候とする障害をとりまとめた病名です。代表的な症状は、「あごが痛む(顎関節痛・咀嚼筋痛)」「口が開かない(開口障害)」「あごを動かすと音がする(顎関節雑音)」の3つです。そのため、食べ物が噛めない、大きな食べ物が食べにくい、また、あごの音が煩わしいなどの症状が現れることがあります。

その原因としては、顎をぶつけるなどの外傷が原因となる場合、歯並びが悪い、親知らずに問題がある場合、顎の動きと調和していない古い詰め物やかぶせ物が入っている場合など、複合的な原因が考えられますが、咬み合わせが悪い場合には、顎の関節や顎を動かす筋肉に負担がかかり、上記に挙げた症状の他、肩こりや頭痛など、(めまいや耳鳴りといった)一見歯や顎とは関係のなさそうな症状が出ることもあります。

顎関節症が疑われる方の矯正治療診査

口腔内での主な原因は噛み合わせのズレによるものですが、根の病気や虫歯、埋伏歯などが関係している場合もあります。歯の不具合により、顎運動に関係する筋肉の緊張を引き起こしやすいことから、噛み合わせのズレとにどのような関係があるかを診断します。

  • 治療をされている部位や、虫歯、歯の根の病気、埋伏歯の有無・状態の確認
  • 顎周囲、胸から肩、背中にかけての筋肉、後頭部周囲の筋肉の緊張状態の確認
  • 顎や頭蓋骨、首などの骨格の形態や位置の確認
  • レントゲン撮影を用いて舌や舌骨、咽頭や気道の位置や状態の確認
  • 現在の噛み合わせの位置と生理的な噛み合わせの位置のズレを確認

顎関節症を発症している
患者さんの矯正治療

顎矯正治療で、顎関節症の症状が改善することがあります。しかし、顎関節症の症状が矯正治療によって悪化するようであれば、矯正治療を行うべきではありませんし、実際に顎関節症の患者さんを矯正治療で治療することは容易なことではありません。

ただ、前述したように噛み合わせが悪いと言うことは、無理に顎を動かして物を噛みますので、顎の関節や筋肉に負担をかけ、顎関節症の原因になります。そこで、顎関節症の患者さんの矯正治療では、顎関節症の治療と歯並びの治療の両方を行ないます。

軽度の場合では矯正歯科で歯並びを改善するだけでも、顎のずれも改善できる場合もあり、歯並びが良くなれば顎の関節も正常な位置に戻ることがあります。矯正治療で、歯の位置を高くしたり低くして噛み合わせを改善するなどの方法を行ないます。

顎のずれが大きくなって症状も進行している場合は、顎の位置の改善を先決して行ない、その後噛み合わせの改善となります。顎の位置を戻す方法として、スプリントと呼ばれる歯の上に被せるマウスピースを使います。顎を安定する位置に固定するように装着し、歯ぎしりなどのクセがある方にも顎の負担を減らせます。

顎関節症を発症している患者さんの矯正治療

40代、50代からの矯正治療

はじめに

歯並びが悪くても40歳くらいまでならば、しっかり歯磨きをして虫歯予防に努めれば、それほど大きな問題もなく、歯を失うことがない方も多くおられます。ところが、歯並びが悪いと40歳を超えたくらいから、力がかかる特定の歯が折れたり、ぐらついてきたりします。歯並びが悪い事で引き起こされた様々な歯科的問題(欠損歯、虫歯、歯槽膿漏、顎関節症、顎の歪みなど)がすでに起こっている可能性があるのです。

我が国においては、歯の喪失は約50歳以降に起こっている事が明らかになっております。この原因は、不摂生な生活習慣(食生活、喫煙、不適正な歯ブラシ、ストレスなど)、歯科医院での定期健診定期クリーニングをしていないなどに起因するものの他、不正咬合による一部の歯への過度な負担や清掃不能箇所の存在などが挙げられます。健康思考の高まり、歯を少しでも長く持たせて、自分の歯で一生噛みたいといった要望から、当クリニックでもこの年代の患者さんが年々増加しております。

40歳や50歳を超えても、矯正治療ができるのかと疑問を持たれる方もおられると思います。矯正治療は「骨のなかで歯を適切な部位に移動させる」治療のことをいいます。人間の体は年を重ねても、常に新しい組織を作りながら細胞分裂を繰り返し、古い組織を分解して代謝を行っています。とくに骨に関しては、比較的代謝の回転が速いので、年齢に関係なく何歳からでも矯正治療を始めることは可能です。当クリニックでは40代、50代、60代の方も何人も矯正治療を行っています。

40代、50代、60代の方が
矯正治療をするメリット

加齢とともに歯周病など、歯の周りの組織に細菌が感染して、歯を支える歯槽骨や歯肉に炎症が生じ、歯が動揺したり、位置や傾きが変わり、咬み合わせの悪化が起こる場合があります。

矯正治療では、歯周病治療を行いながら、きれいな歯並びを構築することで安定した歯の状態を保つことを目指しつつ、噛み合わせも一緒に調節することが可能です。噛み合わせとともに歯を歯周病や虫歯などから守るという点が一番大きなメリットだと思います。また矯正治療によって歯並びに変化が見られると患者さんご自身の歯への関心も高まり、歯並びが良くなることで、患者さんご自身のブラッシングや歯間部の清掃をしやすくなり、口腔ケアが行いやすくなる傾向にあります。

歯周病治療と矯正治療の両方がうまくいき、歯を抜かないといけないような状況に陥りにくくなり、きれいな歯並びとともに歯を守る治療に結びつきます。これも大きなメリットです。

40代、50代、60代の方が
矯正治療をするデメリット

矯正治療時、歯が骨の中を移動していきますが、同時に歯肉や歯槽骨などの歯を支える組織の変化も起こります。

人間は加齢とともに歯を支える組織の免疫力が下がってきますので、若い頃に比べると歯周組織の変化、歯肉が下がるという現象が起こりやすくなります。しかし、これは矯正治療をしない方でも、誰もが加齢に伴い起こってくる現象です。そうは言え、歯を移動することでその現象が促進されることがあり、この点がデメリットだといえると思います。

もともと歯肉が下がり気味の方や歯肉や歯槽骨など歯を支える組織の薄い方は、一般の方にくらべて少し歯肉が下がりやすい傾向がありますので、治療によって改善されるメリットと比べながら、担当医とよく相談する必要があると思います。

具体的な手順や治療方法

治療の手順は年齢に関わらず、子どもも大人も同じです。

相談

矯正治療の説明を行い、どういった点が気になっているのか、患者さんの要望をお聞きします。内科的疾患を抱え、薬など服薬中の方もおられますので、薬や体調のチェックも同時に行います。

検査

レントゲンや咬み合わせの模型のチェックを行いながら、口腔内の状況を確認します。

診断

詳細な検査後、治療目的によってどのような治療を進めるかが決まります。この時に費用なども決まってきます。

矯正治療

装置の準備を行い、実際に装置をつけます。装置装着後は、基本的に毎月1回の定期診療を継続。個人差もありますが、装置装着期間は1年から1年半程度です。また歯肉の状態が悪い場合は、歯周病治療なども併行して行うことになります。

保定

矯正治療終了に伴い装置を外した後、歯肉や歯槽骨などの歯を支える組織の状態が安定するまで、基本的には1年から3年間固定式又は着脱式のリテーナー(保定装置)をつけていただきます。

Treatment Cost

内容 税込価格
矯正相談料 ¥3,300
検査・診断料 ¥55,000
治療費用
※舌側固定の場合には加算あり
¥440,000~¥1,320,000
処置管理料 1か月¥8,800
リテーナー
(保定維持装置)
片顎¥33,000
矯正用インプラント 1本¥27,500
便宜抜歯 1本¥8,800
  • 治療費用は治療期間や使用する装置の種類により差がありますので予めご了承下さい。
    (基本料・装置料が含まれております)
  • 基本的には1か月に1度のペースで来院して頂き、調整が必要になります。
  • 治療費用のお支払いは分割で承れますが、毎月の処置管理料に関しましてはその都度のお支払となりますのでご了承下さい。
  • 矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療になります。
  • 治療期間:約24~36ヶ月 
    通院回数:24~36回

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